金色ラブリッチェ ざっくり紹介・レビュー
作品紹介
概要
作品名:金色ラブリッチェ
メーカー:SAGA PLANETS
シナリオ:さかき傘
ジャンル:金色学園アドベンチャー
総プレイ時間:25時間程
公式サイト:http://sagaplanets.product.co.jp/works/kinkoi/
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あらすじ
未来の紳士淑女を作る場所である、私立ノーブル学園。教養だけでなく品格を学ぶための全寮制の学園である。学園では今年は王族が来たとのことで例年にない緊張感を帯びていた。主人公・市松央路は、思いがけないことからお姫様に気に入られ、学園に叩き込まれた。しかし空き部屋の関係で女子寮の端に押し込まれてしまった。
ひとことで言うと
迷ったらとにかくこれ!と初心者に勧められる欲張りセットみたいな作品
こんな人におすすめ
楽しく美少女ゲームをしたい人
ただのキャラゲーで終わらず、しっかりしたメッセージも受け取りたい人
金髪、お嬢様、お姫様大好き人間
注目ポイント
シナリオもテキストもシステムもすべてがストレスフリー
個人的レビュー(感想:最高!)
総評
エロゲ業界の老舗、サガプラを蘇らせた傑作。
まさかのメインヒロイン全員金髪とはびっくりしましたけど、金髪ヒロインは好きなので全く無問題でした笑
中身に関して言うと、とにかく不快要素を極力抑えたストレスフリーなゲームでしたね。
システム面で余計なストレスを貯めることなく快適にプレイできたのはもちろん、各ルートにおける展開上の障害すらも不快感なく解決に至り、且つしっかり満足感を与えてくれましたね。
この手のイチャラブゲームって物語にメリハリをつけようと思って無理なクソシリアス要素を足したり、それを恐れてそもそも平坦で無味なシナリオになったりが多い印象を受けますが、この作品はそのどちらでもなく、しっかり正解を叩き出してましたね。
メッセージはしっかり伝えるけれど、不快感を与えるようなキャラをなくして、ちゃんと納得できるキャラ達による説得力あるシリアス要素という、全てのキャラゲーの教科書的やり方を示してくれました。
キャラゲーから泣きゲーに転じるようなガッツリシリアスを試みているのにこれを成し遂げるってもう脱帽っす。
そしてルートそれぞれの中身ですが、やっぱりシルヴィルートと理亜ルートは別格でしたね。
「金色」「カッコつける」がこの2つのルートではそれぞれ重要なキーワードになっていて、それぞれ違う結末を迎えてはいるもののその中に含まれているメッセージは一貫しているのがもう素晴らし過ぎます。
特に理亜ルートクリア後のシルヴィ追加アフターとEXTRAのあれはもう反則ですよ反則。
あとは細かい要素、浜松湖の伝説とか、フランス映画とか、最初のシルヴィを抱いて逃げるところとかが全て物語上でしっかり意味を持っていて、後々ちゃんと回収されるのはもう伏線厨的に最高でしたよ。
好きなシーン
共通ルート最後、理亜と央路が屋上の上で浜松湖を見ながら話しているこのシーンがやっぱり一番好きなシーンですね(ネタバレシーン除く)
ただただこのやりとりの空気感と背景が好き過ぎます。このまま時間が止まって欲しいという思いが心で理解できるというか。
このシーンのみならず、この背景が映っているシーンは全て好きですね。最初はただ雰囲気良いなーと思っていただけの場面が全て知ってから見るとまた違う気持ちになるのを含めて格別です。
押しヒロイン
真ヒロイン、僧間理亜が一番好きです。
本人のルート以外での理亜とのやり取りも楽しくて好きですし、ルートに入った後のロマンチックなやり取りも大好きです。
言葉は汚いし、ガサツだし、タバコは吸ってるし、まぎれもなくグレたヤンキーですが、その一方ロマンチックな乙女だし、誰よりも思慮深いし、悲しみを背負っててもなお前を向こうとするし…もう最高。
作中で理亜本人が言っていたみたいに、ただ物語のための道具にならずにしっかりみんなのゴールデンタイムの中で生きていた、魅力的な女の子。決して忘れません。
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フルプライスで買っても決して損はしない作品だと思います。
寝不足覚悟で購入、しましょう!