あきゆめくくる ざっくり紹介・レビュー
同じシリーズ(直接的繋がりはなし)はこちら!
作品紹介
概要
作品名:あきゆめくくる
メーカー:すみっこソフト
キャラクターデザイン:笹井さじ、イチリ、ひづき夜宵(SD原画)
シナリオ:渡辺僚一
総プレイ時間:25時間程
公式サイト:http://www.sumikko-soft.com/akikuru/
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あらすじ
人工的なDNA“XNA”を組み込まれた、普通の人間とは違う能力を持つ人々が住む近未来。
その中でも、政府から特別に危険と判断された6人の少年少女
……つまり僕らは、とある都市に新設された学園に通わされることになった。政府から僕らに突きつけられた軟禁を解くための条件は、学園からの卒業。
頑なに秘密とされている『ルルラン学園』からの卒業条件。
数々の手がかりを探し出して、僕らはひとつの推測を導き出す。その条件とは、“ ラブコメ” すること。
偶然女の子のパンツを見ちゃったり?
パンをくわえた登校中の女の子とぶつかる?
一緒にお弁当を食べたり、変な性格の妹がいたり?——“ラブコメ”っていったい、なんだろう?
人間以外の全てが同じ1日をループし続ける、狂ってしまった世界を舞台に、今世紀最初で最後の『量子力学ラブコメディ』の幕が上がる!
引用元:http://www.sumikko-soft.com/akikuru/
ひとことで言うと
スパイスたっぷりの正統派ラブコメディー
注目ポイント
テンポ良しギャグ良しの読みやすいテキスト
癖と魅力がありすぎるヒロイン達
「ラブコメ」というキーワードが意味を持ってくる展開の気持ち良さ
個人的レビュー(感想:最高の更に上!)※微ネタバレ
総評
普通じゃない僕らの、普通のラブコメ
テンポの良さ、掛け合いの楽しさというのがこのシリーズに共通する特徴ですが、中でもこのあきくるは頭一つ抜けてますね。
ヒロインのぶっ飛びっぷり、掛け合いの激しさ、全部シリーズ最高だと思います。
そもそもこのシリーズ自体がその点並の美少女ゲームに比べて抜けているので、更にハイレベルを叩き出したあきくるはもう全シーンがハイライトって感じでした。
また単純にヒロインが可愛過ぎる!他2作に比べたら明らかにキャラゲー的な可愛さも目立った印象ですね。
その理由の一つは攻略順が最後のルート以外自由という部分でしょうか。
はるくる、なつくるは攻略順に沿い一つの大きな真相に向かうスタイルだったので、楽しい掛け合いの傍らその伏線を進める必要がありました。
しかしあきくるは(最後のルートに向かった伏線はあるものの)各ルートが比較的独立しているので、それぞれの盛り上がりポイントのみに集中することが出来て、その分持ち味の楽しい掛け合いの割合が増えたような気がします。
そしてその結果各ヒロインをより掘り下げられ、可愛さを全面に出せたのではないでしょうか。
後は他2作に比べて終末感が少なかった分、登場人物達が割合明るくラブコメをすることができたというとこでしょうかね。
はるくるなら他の人が見つからない場所で5人が試行錯誤する閉塞感、なつくるなら世界がどんどん壊れていく絶望感が世界全体を支配しています。
しかしあきくるは確かにルルランという都市自体は異常なものの、問題の中心となる狂気・葛藤ポイントはあくまでも各個人の心なんですよね。
だから世界そのものを変えるよりかは、自身の心を変えることがストーリーのメインだったので(結果的に世界も変えますが)これが物語全体の楽しさに繋がったと思います。
そんな本作ですが、個人的には「ラブコメ」というテーマを最高に調理した作品だと思います。
この作品には量子力学、XNA、擾乱等スパイスがたくさんありますし、それが楽しいポイントでもありますが、結局は皆ちゃんとラブコメしてるんですよね。
いっぱい葛藤し、すれ違い、でも最後はちゃんと楽しく終わるっていう黄金パターンのラブコメそのものでした。
しかもその解決のキーワードも全部ラブコメなんですよ。
うん?ワンパターンってこと?
って思った方、そんなわけないです。全部違うパターンで、全部しっかりラブコメが解決になっているんです。
これだけ書くと冗談みたいですが、実際プレイしてみるとこのラブコメの件で感動しちゃうんですよね。
特に最後のルートなんか純も純なラブコメなんですよ。
決して交われなかった二人がラブコメをするシーンなんかはもう感涙もの。
全部クリアした後、オープニングの歌詞を見ると「ああ、そういうことか…」ってなるのもまた素晴らしいですね。
いや~何度プレイしても色褪せない名作です。
好きなシーン
序盤で一番好きなシーンは、やっぱり小高さんの去勢提案ですね。
この直前の妹様との会話で「え、この作品面白過ぎない?」ってなった気持ちが確定的に明らかになった瞬間でした。
ただの出落ちではなく、この後のストーリーにおいても結構なキーワードとしてのしかかって来るのも高ポイントですね。
…まあ真面目な場面で選ぶならちはやがラブコメを覚悟するところでしょうけど、どうしてもこの台詞を記事に載せたかった…笑
押しヒロイン
土織さんにしようと思ったのですが、やっぱり妹様が最高です!メインヒロインではないのですが……
ちはやに対する歪んだ感情、ジェットコースター過ぎる感情の起伏、一寸先も予想できない、あっちこっちへ飛び回る台詞回し
もう、めちゃくちゃに好きですね。
登場シーン自体は少ないのですが、それでも最後の最後まで存在感たっぷりなのが本当に素晴らしかったです。
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