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ボクはともだち。I am not sweetheart. ざっくり紹介・レビュー

 

 

作品紹介

概要

作品名:ボクはともだち。I am not sweetheart.

メーカー:はとのす式製作所(同人)

キャラクターデザイン:kyokutyo(浮丸つぼね)

シナリオ:骨折王子(倉骨治人)

ジャンル:“友達”が反旗を翻す学園恋愛ADV

総プレイ時間:25時間程

公式サイト:http://hatonostyle.com/products/bokutomo/

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ボクはともだち。~I am not sweetheart.~ DL版

 

あらすじ

――あなたは“友達”。
主人公とヒロインを結びつけるためだけに、存在するのです。

友近達也は、周囲の“主人公”と“ヒロイン”をくっつけるために日々奔走する“友達”キャラクター。
そんな運命に嫌気がさした彼の元に、“お助けキャラクター”を名乗る少女が現れる。

「聞かせて。あなたの望みは、なに?」
「一度でいいから……俺も“主人公”になってみたい」

「……なら“主人公”から“ヒロイン”を寝取ってしまいましょう?」

“友達”キャラクターによる復讐劇が、いま始まる……?

 

おすすめユーザー

・シナリオゲー好き!

・パロディギャグが好き!

・ありふれた設定を違う角度で扱う作品が好き!

・Qruppoが好き!

 

個人的感想

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総評

荒削りながらもしっかり光るもののある作品。

 

Qruppoとどこか似ている(すっとぼけ)同人集団、はとのす式製作所の処女作ということで興味を持った作品でしたが、予想以上に楽しめました。

もちろん商業作品に比べるとCGの枚数だとか、システムの利便性だとか、録音レベルとかは劣る部分もありますが、それを考慮しても一般的なエロゲのクオリティに十分引けを取らないレベルの作品だと思います。

 

主人公の友達という設定はまあ色んな作品で扱われた題材ではありますが、その手の作品に比べても真剣に主人公の心理面を描写した作品でした。

もちろんそのために主人公の達也が必要以上に卑屈になったり、ヘタレ展開が長かったりと首をかしげる部分は多々ありました。なので正直TRUEルートがなかったら今ひとつと評価した可能性も多分にあります。

 

でもTRUEルートは本当に素晴らしい。

これまで各ルートで敷いてきた伏線がしっかり回収されて、タイトルも回収されるという模範的なTRUEでした。ネタバレポイントについては正直メタ的な要素ですぐ気づく部分ではありますが、そこに至るまでの描写が丁寧で良かったです。

 

あと達也がしっかり覚悟して物語を進めるだけあって、これまでのルートでストレスとなっていた要素としっかり向き合ってそれを排除していくのが良かったですね。

特に1日1日をしっかり描写していくゲームの特性上他のルートだと達也が悩んでいるだけの日々があってややダレていたのが、TRUEだとそれがなくてちょうど良いテンポでしたね。まあここは好みが分かれる部分だとは思いますが。

 

個人的に良かったシーンは各ルートにおいて達也が友達という役割と向き合う場面ですね。一番好きなのは楠本ルートでの向き合いです。

達也が作中で言った通り、三流映画のような安っぽい展開だったかも知れませんが、その中で達也と楠本の気持ちは何よりも尊くて素敵でした。

ちなみにギャグの部分ですけど、これ全部ついていけてる人いるの?って程パロディの洪水です。ライター的にもこれは流石に過剰気味だったのか、その後の作品を考えるとここはしっかり反省を生かしているのかなと笑

 

押しヒロイン

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ミステリアス掃除ロッカー少女 楠本命(くすもとみこと)

声が良すぎる。大好きです。

こんなちっこくてちょっと天然ながら毒もしっかりあるキャラ、大好物なんです。

それに楠本ルートのキーとなる例の設定まで乗っかってくるともうメロメロですよ。

楠本と達也のやりとりはもう見てるだけでニヤニヤしましたね。楠本のドヤ顔が好きすぎて辛いです…こんな相棒、どこかにいませんか(切実)

正直最初の時点では比嘉ちゃん推しだったのですが、気づいたら楠本一筋になっておりました。違う作品でも良いので楠本がもっと見たいです。

 

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Qruppoが好きなら後悔はしないであろう作品!

そもそも安いので興味のある方はぜひぜひ