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抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?2 ざっくり紹介・レビュー

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前作の紹介レビューはこちら

 

 

作品紹介

概要

作品名:抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?2

メーカー:Qruppo

キャラクターデザイン:浮丸つぼね、如月千幸

シナリオ:倉骨治人、神近ゆう

ジャンル:並行世界でもビッチに絶対負けたりなんてしない逃亡&バトルADV

総プレイ時間:30時間程 

公式サイト:https://qruppo.com/products/nukitashi2/


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あらすじ(Senzuripoint:Paccoman)

それは、あったかもしれないグランドストーリーの後――

青藍島を救い、真ドスケベ条例を生み出した主人公……橘淳之介。彼はかの"ドスケベ戦役"以降、"鋼鉄の6人"のひとりとして、島の英雄となっていた。激しい戦いの日々を懐かしく思いながら、NLNSの仲間たちと穏やかに過ごす毎日。真の共存を勝ちえ、こんな毎日がこの先もずっと続いていく。 ―― ……そう、信じていた。

そんなある日のこと。変態紳士の集うSNS"Onatter"で知り合った友人と、オナホールのデータを交換した淳之介。しかしそのオナホの快感はあまりに凄まじく、シゴく手が光の速さを突破してしまう。そしてたまたま居合わせたSSビッグスリーと共に、激しい光に呑みこまれ、別世界へと転移してしまった。

その並行世界とは、淳之介が"性帝"と呼ばれ畏怖され、SS副会長として絶亭的な地位を築いている幻の桃源郷であった。古きドスケベ条例の残る青藍島で、彼らは……。

淳之介は無事に元の世界へと帰還することができるのか?SSビッグスリーと共に、新たな闘いが始まる――

 

ひとことで言うと

前作の高いハードルを軽々しく飛び越えた笑いあり涙あり下ネタありの傑作燃えゲー

 

こんな人におすすめ

バカゲー、燃えゲーには目がない人

下ネタ大喜利の先端を味わいたい人

青藍島民

 

注目ポイント

かつての仲間が今は敵、という燃え過ぎる展開

更にギリギリを攻めだしたパロティネタの洪水

美少女ゲームとしてかなり攻めた問題意識

 

個人的レビュー(感想:最高の更に上!)

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総評

前作の高いハードルを軽々しく超えてくれたとんでもない作品。 

抜きゲーでしか見ないようなぶっ飛んだ設定という出落ちでプレイヤーを引き込み、そこから繰り出すディストピア的要素や設定を本当に上手く利用した真面目なテーマ・問題意識。その全てに説得力をもたせる完成度高いシナリオという、全てが揃っていた前作は各方面から好評を受けました。

さて、そこで発売されたこの続編ですが、当然青藍島というとんでも舞台の出落ちも、そこから真面目なバトル展開という一転攻勢のギャップも新鮮味はなくなっています。

前作はある意味その新鮮さと強烈な熱量あっての名作だったわけですから、前作発売から1年経ち、全員が既知の状態でもう一度ふらっとに青藍島と向き合った時、果たして前作ほどのめり込むことができるのかは未知数でした。

 

しかし箱を明けてみたらなんということでしょう。

前作以上の勢いとライブ感、続編だからと安定に走らず、前作以上の鋭い問題意識を込めた豪速球をQruppoは投げてくれました。

まず青藍島を全員が知っているからもう新鮮ではないのでは?という疑問がそもそも間違っていたんです。だって青藍島の面白さって基本的に内輪ノリですから。

0からその狂った内輪に引き込む必要があった(故に入口はマイルドなものを主に用意する必要があった)前作と、そもそも最初から全員が内輪にいる今作じゃ最初から最後までフルスロットルで飛ばせる今作のがハマるに決まってますよね。

郁子ルート最終盤のあのぶっ飛んだ伏線回収なんか、多分1の終盤でもギリギリじゃないですか?1と2の積み重ねがあって、とんでも展開でも置いてけぼりにされず、「青藍島なら仕方ないか」に我々を調教したのは流石の一言です。

 

また続編だからと安易なシモネタギャグ連発~みんなでイチャイチャ~わたしたちの青藍島は幸せです!

に終わるのではなく、前作以上の問題意識を持ってきたのには純粋に驚きましたね。

これは本当に凄いことですよ。特に淳之介が元の世界に戻るためにとった行動、あれを描写するって相当思い切ったと思います。その勇気にあっぱれです。

だって、普通にぶっ飛んだ展開やギャグをしておけば(いや、これも十分難しいのですが)売れることは間違い無しの作品でですよ、こんな冒険できますか?

あとあまり言うとネタバレになりますが、礼先輩ルートでキツくプレイヤーに迫ってきたあのメッセージは本当鮮烈でした。最近のエロゲ業界で意識的に避けてきたあの問題ですよ。青藍島で生きることはどういうことか、しっかり向き合いつつ、ユーモアを忘れないぬきたしの描き方は駄目エロゲにぜひとも見習って欲しい。

 

まあ総合するとですね、これが新時代のエロゲだろうなとお世辞なしに言いたいです。この言葉が安っぽくならない作品だと思います(前作含め)

流石に中身に触れてなさすぎなので少しだけ触れておくと、NLNS ASSEMBLEから終盤に至る展開は何度見ても泣けますね。中出しバケツリレーのくだりと兄の手の使い方のくだりが特に好きです。

そしてもう言われ過ぎててわざわざ私が言うまでもないと思いますけど、文乃アフター終わった後のタイトルはズルすぎます(褒め言葉)

いやー本当に、これでぬきたしは終わるんだなーというのが言葉ではなく心で理解できましたよ…文句なしにぬきたしの完結を受け入れられました。

終わる時寂しい気持ちになるのは名作の証拠ですね。

 

好きなシーン(体験版範囲)

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前作を思い出させる始まり方から、まさかのあさちゃんと淳之介が戦っているということが明かされる冒頭のこのシーン。

さてさて、今作はどんな馬鹿なストーリーで楽しませてくれるのかな~と構えていたプレイヤーへのカマシとしてはこれ以上ないほど素晴らしかったですね。

これからどのようにこのシーンに至っていくのかが気になって気になってしょうがなくさせる、最高の始まり方でした。

 

押しヒロイン

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SS一番隊隊長、女部田郁子(おなぶたいくこ)です。

正直前作からずっと好きでした!美岬ルートが好きなのは美岬が好きなのもあるけど郁子が好きなのも大きかったですし。

前作に比べて今作で最も掘り下げられたのは桐香ですが、郁子もそれに負けず劣らず色んな要素が掘り下げられて、その一つ一つが魅力的で、更に彼女のことを知りたくなって、更に深みにハマっていき…ハッ!?これが恋か…

郁子の魅力はですね、まあ語り尽くせませんけどやっぱり普段の強気な態度からは想像できない内面の弱さですかね。更にその弱さに押しつぶされずに、しっかり向き合って前に進むことを決めた郁子が本当に素敵で、美しくて…幸せが似合う人です。

 

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前作を含めてフルプライスで買っても決して損はしない作品だと思います。

寝不足覚悟で購入、しましょう!